カルチャーショック 第 2部 10

2018年9月配信

キルギスのカルチャーショック 第2部10  2018年9月

このシリーズ配信でお世話になっている日本人会の藤嶋さんがご主人の異動に伴いキルギスを離れると聞き急いで書き始めました。今回はいつもより短いです。

 

1.キルギス映画

キルギス映画は独立プロでたくさん作っているようでDVDディスク(違法コピーですが)

を買って観ています。しかし制作予算がないのでしょう撮影場所はせいぜいカフェやショッ

ピングセンター、アパートなどです。どの映画を観ても内容に変化がない、俳優が出てきて

しゃべっているだけという感じです。

だいぶ昔に日本で紹介された「あの子と自転車に乗って(原題 ベッシ・ケンペル)」は

良かったですね。でも続編「マイムー(キルギス語で猿)」は全然面白くなかった。最近

の作品では「明かりを灯す人(原題 スベート・アケ)」が日本で上映されたと聞きました。

同じ監督作品で「馬を放つ(原題 センタウロス)」は今年のアカデミー賞外国映画部門賞

を獲ったそうで今月岩波ホールで上映するとか。

今まで観たキルギス映画で良い作品として印象に残っているのは、

「ボズ・サクルン(灰色の気配?冷気?)」・・キルギスの誘拐婚を扱った作品で誘拐の相手

を間違えられてしまうというもの。地方の村とジャイロ―(高地草原)にロケ。

「ミニステルディン・クズヌン・マハバット(大臣令嬢の恋)」・・村から出てきたカンフー

達人の若者に令嬢が恋する。場面は地方の村とビシケク市内。

「ベルギシズ・マルシルート(バスにご注意)」・・長距離ミニバスが時空を超えてしまう。

他には、キルギス5000ソム札に描かれているチョクモロフの監督・主演映画「ウラン

(ウラン、人の名前)」「クズル・アルマ(赤いリンゴ)」など面白いです。

作家チンギス・アイトマトフの作品を映画化したもの「白い船(原題 アク・ケメ)」、

「最初の教師(原題 ビリンチ・ムガリム)」、「ジャミーリャ(原題 ジャミーリャ)」

などお勧めです。

ちゃんと作れば良い作品ができるのに題名だけ大げさで・・例えば大地震が起こって地球が

滅亡か、という宣伝文句なのに内容はアパートの庭にテントを張り食料を買い込むという

ものなど。このように内容はただ会話だけという作品が多過ぎです。制作側の奮起を期待し

たい。

 

2.食い扶持減らしか

地方から出てきてビシケクに住んでいる人の家には遠い、近い親戚から人が来て居候してい

るのを目にします。生活費は払わないので余程のお金がないと大変です。遊牧時代からの習

慣でしょうか村で生活できないから食い扶持減らしに追い払われたのか。もっとも地方から

ビシケクの大学に入った学生も居候しているケースが多いですけど。

 

3.街頭のDVD売りが消えた

最近まで街頭でDVD(違法コピーです)を売っていたのにふと気が付いたらいなくなって

いました。脚立に板を付けてDVDを並べて売っていました。1枚30ソム前後でキルギス、

韓国、ロシアなどの映画やドラマが10本くらい入っています。よく利用していたんですが

どうなったのでしょう。でもバザール内の店では今でも売っています。

 

4.路上駐車は困りもの

ビシケク市内のキエフ通りは1車線と3車線の変則交互通行ですがこの1車線の車道に駐車

する馬鹿がいるので通行は混乱します。少し車線に余裕があるとすぐ路上駐車。二重駐車も

するので片側3車線が2車線や1車線になります。バス停に堂々と駐車する輩にはレッカー

車を大量に用意してすぐ撤去、罰金にするしかないでしょう。

20年前に比べ台数が10倍~15倍に増えているので少しの路上駐車で通行は混乱します。

 

5.ディーゼル油がガソリンより高い

ガソリン価格の5分の1以下だったディーゼル油が徐々に上がって今はガソリンと同じか高

くなりました。ディーゼル油の値上がりが噂されてディーゼル車がカーバザールで大量に売

られたのはもう何年前でしょうか。

 

6.道路工事を一斉にやるな

ビシケク市内のソビエト通り、マナス通りなどの幹線道路や中規模道路で区間を区切って舗

装工事をしています。しかし同時進行で実施しているので交通渋滞が絶えません。複数の年

度でもいいのではと思うものの予算や中国側の都合があるのか。

 

7.ナリン州の岩絵(サイマルタッシ)へ

10年以上前から行きたいと思っていて、しかし遠いのでずっと行かずじまいでしたがつい

に先月出発。場所はナリン州とジャララバード州との境にある山岳地帯で標高3000m

の所にあります。

まずナリン市までミニバスで4時間、それからカザルマンという町までタクシーで5時間近

く。タクシー相乗りはフランス人2人でした。

次の日はガイドの先導で馬に乗り出発。登山道を行くので途中は雪や崖があり片道2時間は

緊張の連続。岩絵の岩は何千もの細片になり帯状に広がっています。図柄はイシククリ州チ

ョルポンアタにあるものと似ていて狩りや人、動物などです。

1902年にロシア人が偶然発見したそうで、しかしどうしてこんな高地に、誰が、いつ、

と疑問は尽きません。資料には紀元前1000年位とありこのような高地にある岩絵は世界

に例がないようです。

ガイドによると第2、第3の岩絵の場所があってそこまではさらに2日か3日かかるそうで

す。転落しそうな崖を馬で登って行く気にはなりません。ヘリコプターで行かなければ。

 

8.10年越しの案がもう一つ

ついにサイマルタッシに行ってきましたが他に15年越しの案があります。それは列車でイ

シククリ湖西端にあるバルクチという町に行くことです。多分、貨客車だと思いますが車内

にエアコンがないので夏は暑くてだめと以前聞きました。

運行をビシケク駅で聞いたら6月中旬から夏、秋の間だけだそうです。ビシケク発は朝6時

半の1日1本だけ、それにバルクチまで6時間以上かかるというのもためらう理由です。復

路バルクチ発は2時頃、片道70ソムの運賃で安いのですがね。物好きな方はいますか。

 

9.サッカー選手は刺青

キルギス放送のスポーツチャンネルでイギリスやイタリアのリーグ戦を放送しています。自

国や世界各国からの選手が活躍しているのを見ていると選手たちは腕や背中に見事な刺青ば

かり。していないのは日本、韓国といったアジアから参加している少数の選手だけ。

ロシアの選手もしています。キルギスリーグの選手はしていないと思いましたが。

 

10.自転車は少ない

ビシケク市内の路上はもちろん歩道でも走っている自転車は少ないです。これは昔から変わ

らずです。自転車はバザールで売っているのに見えない。みんな市外で乗っているのかな。

11・キャッチセールスか

最近ですが知らない女性(キルギス人?)から電話があり日本人か、と聞きます。え!と思

ったもののそうだと答えると会って話したい、情報交換したいと言います。どうして会うの

かと、もちろん断りました。日本でいうキャッチセールスでしょう。

しかしどうして私の電話番号を、誰か小遣い稼ぎに教えたのか。その後電話がないので良い

ですけど。皆さんご注意を!

 

(キルギスのカルチャーショック第3部に続く)

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