カルチャーショック 第 2部 9

2018年7月配信

キルギスのカルチャーショック 第2部 9    2018年4月~7月

少し休んでまた書き始めました。キルギス詩人や昔話の訳を始めたのでこの記事が進まなくなりました。

 

1.プロパンガス

アパートでプロパンガスを使う必要があってキルギス人にどうしたらいいか聞きました。ガ

スボンベはガソリンスタンドで、ガス台はバザールで、プロパン用バーナーは~で、ホース

は~でそれぞれ自分が用意する、と言います。

聞いているうちに嫌になりどこか一括して用意する業者はないかと聞いたら、ないと。一括

請負を考える人間はいないのか、何か制度の問題でできないのかわかりません。

家を修理するにも資材や部材は自分で用意して職人は造るだけです。作る道具も用意してく

れという職人もいます。水準器なども持っていないのです。これはソ連時代に役割分担が作

られたのでしょうか。職人は造るだけだ、材料は家主が用意するというような。

 

2.ジェッキー・チャン

昔学生から、ジェッキー・チャンを知っていますか、と聞かれました。はて?聞いたような、

聞かないような。ほら映画の、カンフーのと言われて、ああジャッキー・チェンなのか、知

ってるよと言いました。

しかし、少しの違いで全然違う人に聞こえます。ロシアではこう呼んでいるそうですがロシ

ア語的に聞く方が近いのかそれとも日本語が近いのか。どうですか。

 

3.携帯ですぐ切る

携帯の度数が足りない時、度数を使いたくない時に学生などがよくやる方法。相手の呼び出

し音が鳴ったらすぐ切ります。記録に残るので相手は返信する訳ですが誰が考えたのかいい

方法ですね。

 

4.極細そうめん

テレビのキルギス放送で中国西部のジュンガルという地区(ウイグル自治区か?)の番組を

放送しています。たまたま見たら極細そうめんの製造を紹介していました。手で伸ばして竹

に交差してかけて干しだんだん細くしていきます。これは小豆島のそうめん作りと同じ手法

です。どういう経路か中国から小豆島へ伝わったのでしょう。極細そうめんを欲しいときは

中国へ行けばいいのです。

 

5.航空切符の予約システム

キルギスの航空券予約システムは不便この上なく困ります。予約をすると出発日時変更に手

数料が結構かかる、最初予約した人の名義変更はできない、もし搭乗しなくなっても代金は

返ってこない。一度予約したらその日程で乗らないと全額没収なので大変なことになります。

オンラインシステムだからと言っていますがこんな鉄筋コンクリートのようなガチガチシス

テムでは利用したくないと思うのは私だけでしょうか。最近の日本はどんなシステムですか。

それからビシケク・オシュの運賃は1カ月くらい前に予約すると安いですが出発日が近くな

ると3~4倍高くなります。日本も事前予約割引はあるもののこんなに違いはないのでは。

 

6.売る人の対応が

キルギスに来た日本人すべてが感じるのはデパートでも店でも街頭の物売りでも客に対する

売る人の対応がひどすぎることと思います。特にキルギス人がひどいです。まともな対応を

するのはどこでしょうか?指折り数えても片手が満たせません。

売っているのに売ってやるという態度、これは日本人だから感じることで大概の国ではキル

ギスと同じとは思います。日本に来た外国人が店員の対応に感激したというニュースはうな

づけます。

キルギスはバザール経済、相手に金がありそうなら高く売るのは常識。これが改善されるこ

とはなさそうです。日本に留学したとか研修に行った人をたくさん知っていますが日本を参

考にキルギスを変えようと言う人はいません。やはりキルギスが一番ということなのか。

外国機関が増えているので昔通りの対応では雇ってくれるところはありません。これに気付

いていけば変化があるとは思いますが気が付かない、変えようとしないのです。

 

7.いかつい生徒からハグが

市内西にある学校に何年も顔を出しています。ある時、休み時間で廊下に集まっている生徒

たちの所に行った時です。結構体の大きい、いかつい顔をした男子生徒が私を見てハグして

きました。突然なので、何だ何だと言いながらもそのままにしていたらやがて戻って行きま

した。

この学校は地方から来て寮生活をしている生徒が多いです。ハグして来た生徒もそうなのか、

私を見て親を思い出したのかなどと後で考えました。

 

8.ゴインとゴイン2

ソビエト通りとジベックジョル通り交差点に中国マーケット「ゴイン」があります。その向

かって左、少し離れて小さいスーパーがあり「ゴイン2」と言います。ゴイン1階の食料品

店とゴイン2が競い合っているのは前に書きました。

どちらの店ももう10年以上利用していて大豆を毎週何キロも買っていたりしたので責任

者や店員と顔なじみになりました。ゴインでは何%か割引があり、ゴイン2の主人は値段の

端数をおまけしてくれるほどになりました。

 

9.断食月

今年もイスラム暦第9月の断食月が始まりました。キルギス語はオロゾ、ロシア語はラマダ

ンまたはラマザンです。太陽暦とは毎年10日間くらいずれて今年は5月17日から6月

15日まで。15日はオロゾアイトというお祝いになります。

実はキルギスに来たばかりの頃に1回だけ断食を実行したことがあります。学生や教師がオ

ロゾ、オロゾというので、どういうものかとやってみたくなったのです。その時は冬で1月

だったかと思いますが飲食禁止になる日の出前にお茶を入れ、たくさん飲んでおきました。

30日間の半分くらいまでは苦痛ではなかったですが後半が大変。飲食できる時間になって

もそれほどは食べたくないので体内のエネルギーが消費されていきます。やがて頭がボーと

してきました。神を見ることがある、などと言うようですが確かにあるかも。

最悪だったのは最終日の夕方、終わる寸前の時間帯。もうすぐ終わるとあって精神的に落

ち着かなくなりイライラして体の置き場がなく困りました。さすがに懲りてそれ以来1回も

していません。

夏場にする人は少ないようですが働きながら実行している教師などをみると宗教の力はすご

いと感じます。

 

10.天気予報は発電所から

日本は気象庁発表ですがロシアの天気予報では水力発電所センター発表と言います。ロシア

は国土が広く水力発電所が数多くあり、豪雨などの自然災害を予測する必要からこうなった

のでしょうか。キルギスは発電所センターではないと思いましたが、さて。

 

11.キルギス人の名前

①男女共通の名前

例えば、マクサト(意味は目的)、チョルポン(意味は金星)があります。

チョルポンは語尾にベック(強い)を付け、男性用のチョルポンベックもあります。

②よく聞く名前

男性名はヌル(光)+ベック(強い)=ヌルベック、

ヌル(光)+スルタン(王)=ヌルスルタン

女性名はアイ(月)+ヌル(光)=アイヌール、

アイ(月)+グル(花)=アイグール

アイ(月)+スルー(美)=アイスルー   などよく聞きます。

 

12.ビタミン ツェー

「ВИТАМИН С」・・これはロシア語表記ですが読みは「ビタミン ツェー」。ロシア

語の「C」は「エス」と読むので「ビタミン エス」となるはずですが例外です。

「C」を「ツェー」と読むのはドイツ語、ドイツから「ビタミン ツェー」が伝わった時に

読みがそのまま残ったのでしょう。

 

13.ビシケクのアパート

新しく建ったアパートの1階で床コンクリートにペンキを塗っただけで住んでいる。スリッ

パや絨毯ではとても対応できません。それで住人は体が冷えて病気になってしまう。こうい

う話をいくつも聞きました。病気になるのは当然です。

アパートを買った人が経費節約のため自分たちで内装をするのがほとんどなので床板を敷く

ことをしなかった。何考えてるんだ、となりますがキルギス人は定住化してまだ数十年しか

経っていないので家屋や定住生活の知識がない。表面的には街の生活ですが実は遊牧生活の

まま暮らしています。

 

14.外での飲酒禁止令

大使館に寄ったら道路やターミナルなど公共の場での飲酒禁止制度ができたと貼り紙があり

ました。これは知らなかった。キルギスでは周知期間なしで昨日法律ができたから今日は禁

止だ、罰金だとなるでしょう。制度を知らない旅行者や外国人を狙って警察官が小遣いを取

りに行きます。缶ビールなど飲んではいられません。

これとは別に、客が乗っているのにバスの運転手が喫煙する、買い物に行く、なども取り締

まってほしい。運転手の言い分は「我々は労働者だ。自分が必要なことをする権利がある。」

と言うのでしょうけれど。

 

15.宵越しの金は持たないキルギス人

一般的キルギス人、特に村ではそうですがいつもカツカツの生活をしている。その反動なの

かまとまった金が入るとすぐに全部使ってしまう。ある時に使わないと明日はどうなるかわ

からないのでしょか。こういう人をたくさん知っているので大半の人はそうなのでしょう。

日本人とキルギス人は兄弟と言いますが貯蓄しないキルギス人は異母兄弟ですか。

 

 

(カルチャーショックシリーズの休刊)

このシリーズを第2部9まで書いてきましたが少し疲れたので休刊させていただきます。

来たばかりの頃、警察官に見逃し料として財布から金を抜かれたのが第一のショックでした。

以来警察官を見ると・・・

このシリーズ、当初は日本にいる知人に向けキルギス紹介ということで書き始めました。最

近は日本人会の皆様にも読んでいただくようになり役員の藤嶋さんに感謝しています。

再開をお待ちください。

2018年7月 大滝

 

カルチャーショック第2部 休刊

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