カルチャーショック 第 2部 4

キルギスのカルチャーショック第2部  4       2018年1月~2月

新年になっても引き続き書いています。日本人会の皆様に読んでいただき恐縮しています。

このシリーズがよく続いていると自分でも感心します。何回かの中断を再開させてくれた

学生や豆腐のお客様などに感謝を。今回は日本人会藤嶋さんの言葉がきっかけです。

 

1.兵役

キルギスは徴兵制度があり18歳から28歳までの間に2年半くらい軍隊に入って訓練しま

す。この入隊がすこぶる評判が悪い。いじめや暴力で精神や体が損傷を受けまともな生活が

できなくなったという例が新聞に出ます。

2年半の入隊期間を短縮する制度があって大学(民族大など。人文大は不可)在学中に銃の

操作や教科などの学習をすれば1カ月くらいに短縮できます。

 

2.お客で行ったら注意

キルギス人の家に招待された時の注意事項です。キルギスは親日なのでお客で日本人が来る

となれば大歓迎となり、何日か前から料理など色々準備することでしょう。出てくる料理の

量が半端なく多いので最初に食べてしまうと後で大変なことになります。もう終わりだろう

と思っても次々出て、中休みをしてまた食べることになるからです。ベッシ・バルマックと

いう麺と羊肉の混ぜ物が出たらようやく最終です。

小皿で自分に出された料理を全部食べるとまた追加されるので少し残して置く方がいいです。

皿が空くとまだほしいと解釈するのでこれは日本とは違う習慣ですね。

食事の合間にウオッカで乾杯が延々続くのも困りもの。親戚が顔を出せばその度に乾杯なの

で何杯も飲むことに。あまり飲まず小グラスに残すと注意されます。これも困ったものです。

 

3.銀行のキャッシュカード

銀行のドル口座は持っていたもののカードを作ったのは2年前。以前はカードの引出し手数

料が1%、窓口引き出しなら0.7%だったので作るのは止めました。しばらくしてカード

引出し手数料を聞いたら0.7%に下がっていたので、じゃあ、と作ることにしました。

申請して1週間後に銀行で受け取ってキャッシュコーナーに行こうとしたら引き出しできな

いと窓口の女性が言います。できない?どうして?ドル口座に残高はあるのに、と疑問符が

頭の上に点滅しました。

理由はカードに残高がないからと言います。えー!カードに?と今度は感嘆符も点滅。結

局ドル口座からカード口座に現金を振り込む手続きをしました。日本でこんな手続きはしな

いと文句を言いましたが仕方ないです。日本でも他の国でも現地通貨で引き出せるカードと

の説明でしたが行ってみないとわかりません。

 

4.個人高利貸もいます

日本でも終戦後すぐは個人高利貸がいて当然利息は高い。緊急に現金がほしいと「といち」

十日で一割、という言葉もありました(話が古いですね)。今キルギスでは事務所を持って

いない全くの個人高利貸がいます。いくらの利率で貸しているのか知りません。銀行の貸

付利率は一時期より下がって年率15%くらい、それより高いのはもちろんですね。

 

5.キルギス通貨の変遷

1)キルギス通貨

旧ソ連時代ルーブルでしたが独立後はソムになりました。独立前に発行されたソ連ルーブ

ルはバザールやガレージセールで1枚5ソムか10ソムで売られていて私も買いました。今

やただの紙で記念に買うだけですが社会変化によるこんな経験をしたことがないので当時の

様子を思い起こしてしまいます。

2)トゥイイン

ソムの下の単位で補助通貨のトゥイイン紙幣(1、3、5、10、50トゥイイン)は私

が来てしばらくありましたが使われないのでいつの間にか姿を消しました。ところが2,3

年前、銀行で両替したら小さなコインをくれました。これは何だと聞いたらトゥイインだと

言います。コインで復活したんだと驚きました。郵便本局で料金を払ったときもお釣りでく

れましたがその後見ません。

3)硬貨

現在1、3、5、10ソムは硬貨ですが10年くらい前は紙幣でした。3年くらいで紙幣

は硬貨に代わってしまい重くなりました。紙幣の方が良かったのに。まだ当時の紙幣を何枚

か持っています。

 

6.キルギス式紅茶の入れ方、飲み方

キルギス式というか中央アジア式の入れ方は紅茶の葉を多くお湯を少なく入れ濃く出します。

それをカップに注ぎお湯を足して薄めて飲みます。中央アジア式は茶葉を残して最後まで出

すためでしょうか。

砂糖をたくさん入れるのは前にも書きましたが砂糖をスプーンでカップに入れてかき混ぜて

スプーンをまた容器に戻すのにも驚きます。スプーンが湿っているので砂糖はだんだん固ま

り容器にくっついていきます。1本のスプーンで済まそうとするからでしょう。スプーンは

別にした方が良いと言うのですが直りません。

 

7.バザールの符丁

バザールで1000ソム単位の値段を言う時の言い方です。例えば3500ソムは「3」と

言って次に「500」と言い「1000」を言わないのです。「3」、「500」で最初は

何かわからなかったので聞き返したら正しく言い直してくれました。

ロシア語の「1000」は長くて面倒なのでこうなったのでしょう。ドルドイなどどこのバ

ザールでも使っているのでロシアでもそうだと思います。

 

8.キルギス人はお節介

お節介というか詮索好きとでもいうのか、さっき初めて会ったばかりなのに結婚してるのか、

子供がどうの、給料はいくらだなどと聞いてきます。あんたはどこの調査員かと言いたくな

りますが何千年も遊牧生活をしていてたまに来る見知らぬ人や旅人にはこんな聞き方をして

いたのかと想像します。

タクシーに乗ってこの調子で質問されるともうここで降りると言いたくなります。相手は嘘

でも何でも聞けば満足するわけだから気にすることはないんですが。

 

9.今冬は何十年振りかの寒波 集中暖房の弊害も

今冬は寒波で昼間でもマイナス20度とか18度が続きました。こんなに寒い冬は知らない

ので何十年振りかの寒波です。こういう時に市内に熱水を供給している熱センター(通称

テツ)でトラブルがあり市内全域が凍えました。最初自分のアパートだけかと思いこんなに

寒いアパートなら引っ越しだと考えていたら別のアパートもそうだとわかりました。

「テツ」は市内に1か所だけなのでトラブルがあると影響は甚大です。通常でも「テツ」から

遠くなったり配管の関係で熱水の温度が違います。特に暖房はアパートによっても階によっ

ても随分違い、半袖でも暑いアパートから上着を着ても寒い所まで出てきます。

電気の中継所のように中間に小規模の「テツ」を造ることが必要と思います。

 

10.ミニバス  その1

市内を走るミニバス(マイクロバス)は市民の足で欠かせないものです。前にも書きまし

たが日本にはないこの制度にはいろいろ特徴と問題点があります。

例えば

1.ワンマンカーなので運賃は乗った時に払うか座ってから近くの人に運転手まで手渡し

してもらう。お釣りは逆経路で。

2.乗客が少ないと同じ路線の別バスに乗り換えとなる。

3.運転手は運行中にたばこを吸う、飲み物など買う、ガソリンを入れる、携帯で話す

などです。

通常は決められた路線を運行しますが時々利用者のいない場所に行かないことがあります。

乗客に~へ行く人はいるかと聞いていなければ曲がらずまっすぐ行くとか。これは運転手の

都合です。

運転中にたばこを吸うのは止めてもらいたいです。仕事や家庭の室内で吸わない良い習慣が

あるのに公共の場でバス運転手が吸うのは理解できません。労働者の権利でこうなったのか。

 

11.ミニバス  その2 どこでも停まる

ミニバスは停留所だけではなくどこでも停まり乗客を乗り降りさせます。大通り交差点角で

も停まるので続いてきてミニバスが進めなくなりクラクションが絶えません。私も停めます

が交差点ではなく少し入った交通妨害にならない場所を選びます。村ならともかく町で停め

る利用者がなくならない限り問題は続きます。

 

12.ミニバス その3 「モージナ」と言って乗る。

もう何年も前ですが小学生たちが乗る時に「モージナ?(いいですか?)」と言っていた時

期がありました。最初何を意味しているか不明でしたがどうも無料で乗せてくれと言ってい

るようです。乗せる運転手もいましたが大概は断られていました。子供たちの遊びで始まっ

たのでしょか。やがてこういう生徒はいなくなりました。

 

13.ミニバス その4 バスのボディーを叩く。

乗りたいミニバスが目の前で発車しようとした時バスのボディーをトントン叩き待ってもら

います。いつの間にか私も叩くようになりました。慣れは怖い。

 

14. ビザの問題

ビザの更新では毎年頭を痛めます。期限の何か月も前に申請してもキルギス側の書類作成が

いつも遅れるからです。しかも罰金を払えとかカザフに行って短期ビザ取れとか自分たちの

責任を取りません。罰金は以前500ソム、600ソムだったのが今は一万ソム。不法滞在

の外国人が多いので増額したのでしょうが毎年更新しているのに不法滞在者と一緒に扱わな

いでもらいたいです。

さらに日本とのビザ手数料無料の相互協定があるのにキルギス側だけ勝手に手数料を取って

いる。3年ほど前でしょうか手数料がかかると聞いたとき信じませんでした。協定があるの

になぜと思い払わないでいたら期限切れで罰金を払う結果になり精神が落ち込みました。旧

ソ連という体制を引き継ぐキルギスはまともな神経では理解できません。政府ODAは中止

にしたらどうでしょう。

15.同僚は仕事の補完はしない旧ソ連式

大学でビザ手続きをやってもらっていますが担当者は一人で隣にいる同僚は仕事が別なので

しょう全く手伝いません。これは他の大学にいた時も同様で全く独立して担当します。労働

者のための国を、と立ち上げた旧ソ連でしたが労働者はそれぞれ別個にそれぞれ自分勝手に

利用者を無視して働くようになったのです。改善されるのは何百年か先でしょう。

 

16.日本酒はゴミになって着いた

昨年暮れに日本から航空便で日本酒を送ってもらいました。郵便本局に着いたと喜んだのも

一瞬、受取ったのは粉々になったガラス瓶と梱包材でした。酒はモスクワ郵便局の床が飲ん

でしまったのでしょう。今回は割れ物扱いとはいえビニールシート包装だったのですが他の

国に送ったのは無事着いたそうなのでモスクワでの扱いが荒いのです。発泡スチロールに入

れて送るしかないのです。

 

17.新紙幣登場

先日(2月9日)ドルを両替したら見慣れない紙幣がありました。なんと新紙幣の2000

ソム札で人物ではなくマナス像が印刷されています。こんな単純な絵でいいのかと思いまし

たが移動テント(ボズイ)のカラー絵柄が付いているのでこれが秘密かも。

 

キルギスのカルチャーショック第2部 その5 に続く

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