キルギスのカルチャーショック 第3部 9 

キルギスのカルチャーショック 第3部 9

2019年7月~9月作成

毎朝6時40分に鉄道のビシケクⅡ駅からイシククリ湖バルクチ駅へ向かう列車の汽笛が聞こえます。夏だけ運行で一日一往復のみ、6月中旬から7月は週末だけで8月は毎日運行します。片道運賃は69ソムで安いですが終点まで4時間半かかるディーゼル機関車、エアコンなしで暑いなど条件が悪く20年来の懸案にしていました。しかし8月ついに乗車。この記事は私のホームページにある旅行記のイシククリ州編をご覧ください。ホームページのお知らせはこの最後に記載してあります。(追記)8月末から汽笛が聞こえません。今年の運行は終了のようです。

 

1.生徒が突然来なくなる

時々アパートで日本語を教えています。今まで15人くらいでしょうか小学生から社会人まで教えました。前にもこのシリーズで書きましたが生徒は連絡なしに突然来なくなるのです。じゃ―明日、とか次は何曜日に勉強しましょう、といって終わるのですが次には来ない。今年になってからもありました。今まで一人例外を除いて生徒がみんなそうなので授業料は毎回払いにしています。ある生徒は半年くらい休んでから来てまた来なくなりました。連絡しろと言っておいたのに連絡なし。次に勉強したいと連絡があった時はさすがに断りました。どうして連絡しないのだと思う日本人が特別なんでしょうか。

 

2.薬害にご注意を

薬害と言っても私のは風邪薬の副作用です。日本の薬が効かないのでこちらの薬局で買った薬の副作用で苦しめられました。昨年暮れですがヨーロッパ製だったか風邪は一錠で治りましたがその後の副作用で立ち眩み、歩行困難、食欲不振などが襲ってきました。水もまともに飲めず1週間で6キロ痩せました。これで副作用にやられたのは3回目です。3回も?学習がされてませんね。風邪の初期治療には「タイロール ホット」がお勧め。粉末をお湯に溶かして飲むのですがレモン味で飲みやすいです。それか病院に行き注射ですか。

 

3.2017年の猛暑記録を更新

2017年7月下旬から8月初旬は私が経験したことがない猛暑でした。私設温度計では気温38~40度が1週間以上続きビックリ。そして今年もまた猛暑で

7月11日38度、12日39度、13~15日38度、16日~18日40度、19日42度、20日40度、21日38度、22日40度、29日40度、

8月1日40度、2日39度、6~8日40度、12日38度。13日以降は徐々に下がりました。40度近くが続くと本当に大変です。

 

4.初めてづくしの一日

ごく最近、私に起きた出来事です。

オシュに行く予定で空港行のミニバスに乗る時急に背中が痛くなったがやっと乗車。空港に入ったら落とした切符が拾えなくて外国人旅行者に手伝ってもらうほど。やっと待合室に入り冷たい水で背中を冷やしたがこれが悪かったか立ち上がろうとしたら背中に激痛が走り倒れ込んだ。昔経験したギックリ腰の状況が脳裏を横切った(あの時は起き上がれなくて床を這い、立とうとすると背中に激痛が走り痛さで固まってしまった)。搭乗時刻になっても立ち上がれないので搭乗は諦めて職員に切符を渡し乗らないと伝えた。空港の医師が来て担架に乗り救急車で空港の診療所へ。

空港待合室まで行って搭乗しなかったのも担架も救急車も初めて。その後救急車でビシケクの救急センターへ行きMRI検査、これも初めて。検査結果はヘルニアではなくギックリ腰らしいので一安心。大使館の方々に来ていただいたので騒ぎが大きくなり申し訳ない。しかしオシュに着いてから動けなくなったらどうなっていたやら・・考えたくありません。

 

5.市内バス等運行系統図

20年前に買った市内のトロリーバス、大型バスの運行系統図を持っています。流石によれよれになっていますが系統番号は読めます。今走っているトロリーバス等は系統番号も路線も同じようですが車両が故障して動かないこともあり路線図よりかなり間引きされています。運行中のトロリーバスは2、5、8、11、14、17番、大型バスは7、18、21、35、38、48番でしょうか。まだ他にもあるはずです。たまには自家用車ではなくこの路線バスに乗ってみてはいかがでしょう。ただし単独では危ないので地元の誰かに同行してもらってください。

この文を書いていたら急に乗ってみたくなり目に付いたトロリーバスで終点まで乗ってみました。着いたのは東市境にあるバス停。もっと南が終点になっているはずなのでトロリーバスの路線は変更があるようです。近くの終点も路線図にはない番号が停まっていました。どちらの終点も20年前に来た時のままで懐かしかったです。ついでですが、20年前の市街図も持っています。当時デパートと言えばツムデパートしかなかったので記載は一か所のみ。今の市街図ならデパートやビルなどあちこちに並びます。

 

6.ペリペリーンヌイェ・ヤイツァをください

ロシア語ですがどうしてこんな名前になったのかと思うくらい覚えにくい単語です。訳せば「うずらの卵」、12個入50ソム位で売っています。滋養があって体にいいのですが買う時に言いにくくて困ります。以前は紅茶の商品名「ジムチュージナヤ・ニーラ」が呪文のようで買う時に苦労しました。こちらは「ナイルの真珠」。それとロシア語の挨拶「ズドラーストビチェ」も難しかったです。習い始めの頃は毎日何回も練習しました。だんだん慣れてくると発音の強弱がわかって来ます。発音の方法は省エネの方法に動きます。文法書にこの子音はこの母音になどと難しく出ていますが要は話すときのエネルギーが少なくなるようにしているわけです。話す練習をすればわかります。

 

7.腹八分目は科学的

小さい子には特にですが食べるのは腹八分目にしなさいと言います。これは科学的で正しい処方です。肉体的な胃の満腹を脳が感知するまで時間的に15分位の遅れがあるようで胃が満杯になっているのに脳はまだ食べていいと感じる訳です。それで脳に満杯が伝わった頃には食べ過ぎになってしまいます。それにビ-ルや酒を飲むと胃腸の働きが活発になるので胃の満杯が遅れて伝わります。暴飲暴食に気を付けましょう、と言う訳です。昔は腹八分目を正しい意味で言っていたのがいつの間にか節約のような意味合いに変わっていたのかもしれません。先祖代々開けるなと言われていた箱を開けたら中には飢饉の時に蒔く種があったという類です。非常用だから子供などが触らないように開けるなと伝えそれが何世代も伝わるうちに最初の意味が忘れられてしまうのです。

 

8.「Ералаш(エララシ)」

ロシア放送の子供向けテレビ番組に「Ералаш(エララシ)」というのがあって(訳は、大騒ぎ)子供たちが主役で大人を相手に演技をしています。題材は学校、家庭が多く一話3、4分の短い話ですが監督始め役者など大人たちが大真面目になって作っているので見応えがあります。このシリーズは1974年に始まったようで初期の作品はソ連時代の・・というものですがだんだん現代風に変わっています。もう300話以上になっていてユーチューブでも見られるので一度ご覧ください。

キルギスの方は国営放送の子供向けのアニメ番組に「керемет кочо(ケレメット ゴチョー) 」があります。訳は「素晴らしい町」でしょうか。アニメと言っても1秒当たりの撮影コマ数が少ないので動きは単純ですがキルギス語や村の生活を知るにはいいかも。

 

9.失敗しても得をした

市の南部にあるユージナヤ・マギストラリ(訳せば南幹線か南部幹線)とミラ通り交差点にアラアルチャ・デパートというのができたと聞いて行ってみました。

アラアルチャ・デパートの前にアジアモールに行き2階にある「ゆうやと」という店に寄りました。去年6月に盛大に開店したんですね。生活小物用品を売っていますがこの店は中国にもあるようです。インターネットには日本の「ダイソウ」などの売り方を真似て偽の日本製品を売る「メイソウ」という店をさらに真似た店だと出ています。試しに2本入り歯ブラシを150ソムで買いました。日本人デザイナーの作品という売込みで日本企業監修と書いてあります。しかし使用説明の日本語が間違っている。例えば「歯ブラシで水を濡れないままで」「斜めて軽く歯と歯茎の間に」「上の歯を下向いて磨き」など・・読むと頭が混乱してきます。会社の住所は東京都中野区~と書いてあるもののどこかのアパートかも。歯ブラシはまだ使っていますがやはり日本製品の偽物販売です。

次にアジアモールからアラアルチャ・デパートに行きました。マルシルートカの降車場所をまだ先だと間違えて何とBDHX(ロシア語読みはベーデーエンハー、訳は国内農畜産物達成博覧会)の建物まで行ってしまったのです。ソ連時代は博覧会会場として賑わったことでしょうが今は草の中。20年位前には洋服などの販売会場で使われていましたが・・。少し北に下った所にあるホテル・イシククリは門が施錠され、すぐ横のマナス・アイウル(マナス村)公園はペンキや壁が落ち寂しいことになっていました。マナスアイウルは建造物のデザインが独特で異空間の感じがしているのに残念です。入場料20ソムは他に誰も客がいないので無料にしてもらいました。

さらに北へ歩いて行ったらアメリカ大使館を始めアパートなどの建物が並んでいます。アラアルチャ・デパートの周辺は市の中心とは違う様相で新市街地を形成していてビシケクは郊外に延びているのを実感しました。デパートを入ってすぐのコーナーに「ジャポニカ」という日本の商品を売る店があり化粧品、シャンプーを主に売っています。ロシアの会社だが社長は日本人だと店員が言ってました。マルシルートカ(ミニバス)の降車場所を間違えたおかげでいろいろ見られた一日でした。

 

10.ソムとトゥイィン

キルギス通貨の単位はソムですがその下にトゥイィンという単位があります。私が来た頃は紙幣で10、20、50トゥイィン紙幣があり記念に何枚か持っています。もうないと思ったらまだトゥイィンは健在のようです。今年になってから郵便局で公共料金の支払いをしたときにお釣りでもらいました。料金は0.5ソムが記入されているので正しくお釣りが来ました。本当に小さい硬貨でこれは何かと聞いたら50トゥイィンだと。ああ、まだ使用されていたのか。郵便局か銀行で使うだけでその内に消えてしまいそうです。その後料金は切り上げ計算しているようでトゥイィン硬貨はもらいません。この50トゥイィンは記念品になりました。

(担当 大滝 ビシケク市)

(キルギスのカルチャーショック 第3部 10に続く)

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